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「ふるさと探究高校生議会」開催

 1月19日(金) 山田町の復興・発展を願いながら、自らの考えや意見を表明する場として「ふるさと探究高校生議会」が開催されました。4月からの調査を踏まえ5つのテーマについて提案し、町議会議長の司会進行のもと、町長をはじめとする関係課長が熱心に答弁して下さいました。さらに、答弁の内容によっては納得いくまで再質問をしました。


質問事項 福祉について 

質問者 阿部 清佳さん 補佐人 齋藤 陽愛さん

1 SNSを活用した情報発信について

 町内の子育て世代や高齢者を対象に聞取り調査を行い、町の支援策に満足しているか尋ねたところ、76.5%が「いいえ」と答えた。そもそも具体的な支援内容を知らないという声が多く、活用したくてもできない状況であった。 
 このことから、支援を必要としている方々に対してはLINEを用いた周知方法が有効であると考えるがいかがか。

2 SNSを活用した子育てイベント等の参加予約について

 子育て世代への聞取りの中で、子どもの予防接種は数が多いため管理しきれず、予約も子育ての合間に行わなければならず大変だという声があった。県内では北上市で子育てサービスの相談や、予防接種の予約などをLINEで行うことができるサービスを運営している。
 町でも北上市と同様のサービスをLINEを活用し行うことで、子育てイベント等の予約を短時間で行うことができ、子育て世代の負担軽減につながると考えるがいかがか。

質問事項 子育てについて

質問者 篠澤 麻衣さん 補佐人 田村 麻衣さん

1 室内遊具施設の整備について

 県内では内陸の矢巾町に「ジャンパランド」という室内遊具施設があるが、沿岸地域には当町と同様に子どもが室内で遊べる施設がない。
 そこで、山田町に新しく室内遊具施設を整備することで、子育て支援だけでなく、近隣の市町村からも子育て世代が当町を訪れ、交流の場を生み出すことにつながると考えるがいかがか。

2 ふれあいセンターはぴね幼児図書コーナーの改善について

 ふれあいセンターはぴねには幼児図書コーナーがあり、クッションマットやおもちゃが設置されている。多くの幼児が利用しているが、他のコーナーに比べ非常に狭い状況である。一度に複数の幼児が遊ぶには不便ではないかと考える。
 そこで、幼児図書コーナーのスペースを広げ、クッションマット置き場を広くし、新しいおもちゃや室内遊具を配備することで、複数の幼児が一度に遊ぶことができ、賑わいの場や親同士の交流の場となると考えるがいかがか。

質問事項 観光について

質問者 佐藤 翼さん 補佐人 山﨑 凉梛さん 

1 町へ訪れる観光客を増やす取組について

 (1)山田町のお店や観光協会などでは公式SNSを開設し、PRを行っているが、それぞれの情報を1つにまとめ、簡単に見ることができるホームページを開設することで、多数のサイトを移動する手間を省き、観光の計画を立てやすくなると考えるがいかがか。

 (2)山田町では海洋レジャーが盛んに行われている。これに「釣り」というレジャーを加えるため、週末などに訪れる家族連れをターゲットに、道の駅やまだ「おいすた」やふれあいパーク山田で釣り竿セットのレンタルやエサを販売するコーナーを設けることで、新しい海の体験型観光の創出や、観光客の増加、釣りイベントへの参加増が期待されると考えるがいかがか。

 (3)釣り客には家族連れや初心者などさまざまな方がいることから、釣りガイドマップや漁港のマナーなどを記した看板の設置が必要だと考えるがいかがか。

質問事項 都市計画について

質問者 山﨑 結依さん 補佐人 湊 心優さん

1 町中心部の利活用について

 (1)境田町から中央町までの国道沿いは空き地が目立っており、景観上寂しいものとなっているのが現状である。
 そこで、空き地に街路樹や芝生を植えることで、景観を良くするとともに、生活環境の保全にもつながると考えるがいかがか。
 (2)山田町には船越家族旅行村や県立陸中海岸青少年の家において、キャンプを楽しむことができるが、町中心部の空き地にキャンプ場を設置することで、誰でも気軽にキャンプを楽しむことができると考えるがいかがか。

質問事項 防災について

質問者 昆 彪袈さん 補佐人 芳賀 礼佳さん

1 災害時の避難について

 (1)町外からの観光客と町民に聞取り調査を行ったところ、観光客は災害時の日常的な対策を施し、災害に備えているのに対し、町民は配布されたハザードマップを捨ててしまった人もいて、防災意識がより低いことがうかがえた。
 そこで、中央公園や道の駅おいすたなど、人目に付く場所にハザードマップを看板にしたものや避難経路が書かれたQRコード付きの看板を設置し、QRコードを読み取ることで、最寄りの避難場所や設置状況、現在の避難人数などの情報を見ることができるようになれば、町民の防災意識を啓発でき、山田町に詳しくない観光客もスムーズに避難できると考えるがいかがか。
 (2)山田町では高齢化が進んでいる。お話を伺うと、体が不自由な人も多く、避難自体を諦めてしまうという声もあった。さらに、狭く細い道も多いことも避難を難しくする要因と考える。
 そこで、各世帯にシールタイプの「避難完了カード」を配布し、災害発生時に玄関に「避難完了」などのシールを貼れば、後から見に来た人が分かりやすく、その家の確認を省略できることで、後から見に来た人も含めた全体の避難完了までの時間が短縮できると考えるがいかがか。

 これらの提案は、生徒たちが自ら調査し、主体的に考えた結果です。高校生議会を通して、若者の声が、山田町の発展に寄与することが期待されます。
 

感想

質問者から

佐藤 翼 さん
 緊張したが、町長をはじめとする関係課長が協力的で、温かい雰囲気の中で質問をすることができました。自分の出した提案が実現したらこれまでの努力が形になり、地域に貢献できることが嬉しいです。

傍聴席から

坂本 優女 さん
 質問と答弁の繰り返しに感動しました。何度も意見を交わす姿勢は素晴らしく、自分たちの声がしっかり届いた実感がありました。将来の社会参加を考える上で、貴重な経験から多くの学びを得ました。


過去のふるさと探究高校生議会の提言を受け、採用されたものです。


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