077 津波碑から学ぶ地域の歴史
12/17(火) 山田町内の小学5年生を対象に、1学年が防災出前授業を実施しました。この授業は、4月から取り組んできた「ふるさと探究」の学びを基に、地域の防災意識向上を目的としたものです。探究活動では、「山田町津波碑ガイドマップ」を活用し、山田町内にある津波碑や過去の災害の歴史について学びました。さらに9月には、地域住民を対象に「津波碑ガイドツアー」を開催し、現地で津波碑を案内しながら、地域の歴史や防災の重要性を伝える経験を積みました。
今回の出前授業では、その経験を活かし小学生にも分かりやすいスライドを工夫して作成しました。スライドには図や写真を取り入れるだけでなく、クイズ形式の問題を挟むことで、子どもたちが楽しみながら学べる内容にしました。当日は、小学生が積極的にクイズに答えたり質問をしたりするなど、高校生とのやり取りが活発に行われ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
授業を終えた高校生からは、「クイズを通じて小学生と一緒に楽しく学ぶことができ、自分たちの学びを誰かに伝える良い経験になった」という感想が寄せられました。また、小学生からも「クイズがあって楽しく学べたし、防災について分かりやすかった」「石碑の教訓を家族や友達にも伝えたいと思った」などの声がありました。この取り組みを通じて、防災の大切さが共有されるとともに、世代を超えた学びの輪が広がり、防災意識を高める貴重な一日となりました。